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Webディレクターを一言でいえば「Webサイトの制作責任者」のことをいいます。デザイナーやエンジニア、ライターなどを纏め上げ、スケジュールや予算管理、数値分析や企画立案など幅広く担当し、目標達成にコミットしていきます。
「Webディレクター」と「Webプロデューサー」は混同されがちですが、業務内容が異なることを理解しておきましょう。
Webプロデューサーになると会社の将来を見据えた新しいプロジェクトの立ち上げや、マネタイズに関しても担当することとなります。企業によって任せられる範囲は異なりますが、業務内容を混同している企業も少なくありません。
面接の際に求められるスキルとともに、担当する業務内容を確認すると入社後のミスマッチが起こりづらいのでおすすめです。
Webディレクターのキャリアパスは企業によってさまざまですが、それぞれの層によって任される仕事やプロジェクトの規模が変化します。担当するWebサイトの運営監督だけでなく、将来的に事業責任者や経営サイドに携わる方も居れば、経験を活かして独立・起業し活躍する方も居ます。
転職活動を始める前に、「将来的に自分はどうなりたいか」をしっかり考えておくことが大切です。
※キャリアパスの一例
Webディレクターの年収は、企業によってバラつきがあります。厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、平均645万円程のようです。クリエイティブやプログラミングなどの専門知識や経験を持った方の場合は、自身のスキルや経験によって加算されることが想定されます。
引用元:平成30年賃金構造基本統計調査
「Webディレクター」は企業の公式ホームページやWebサイトの方向性を決め、制作や進行管理など全体的な運用や、数値分析を取り纏めることが主な業務内容です。具体的にどのような業務内容となるかを詳しくご紹介します。
Webディレクターは、Webサイトの運用に必要なコンテンツやクリエイティブの用意やシステムの改善を取り纏める役割を担います。サイトのデザインに必要な写真やロゴなどの素材を用意する以外に、デザイナーやプログラマーやライターに制作指示を出して制作物のチェック、費用の管理を行います。
各工程の進捗管理はもちろん、スムーズにサイトを更新できるよう各メンバーへ働きかけ納期を管理することも大切な役割です。
Google Analyticsなどの解析ツールを用い、数値分析を行います。依頼主や従事先と定めた数値的な目標に対し、Webサイトが成長に向かっているかを解析して伝えるのも重要な担当業務です。資料にまとめて提出したり、分析結果をもとに改善策を提案する役割も担います。
Webディレクターはコンテンツの企画立案やクライアントへの提案など、Webプランナーのような業務を担うこともあります。Webサイトをアップデートさせながら成果を出すことはもちろん、会社の将来的なヴィジョンを見据えてビジネスをスケールアップさせていくことも大切な役割です。
マーケティングの視点を持ち新しい企画提案や、新規ユーザーの獲得に向けて営業活動を担当することもあるでしょう。
複数のメンバーが力を併せてサイトを構築していくことになるので、部下の育成もWebディレクターの重要な役割のひとつです。マネジメントを通して、よりビジネスの成長を押し上げる人員配置の調整提案なども担います。
上述のキャリアパスの部分ではWebプロデューサーに近い役割ではあるものの、この部分を任されることは意外と多いです。
上述のように、Webディレクターといっても求められるスキルが広範にわたることが多く、また時代の変化に合わせて目まぐるしく変化するIT業界では、幅白い事象に対応できる能力が必要です。既に身についているスキルを武器としつつ、より専門性の高い知識も得ることで広範での実力発揮が可能となります。
Webサイトの運用スケジュールや予算管理はもちろん、各メンバーの稼働状態も意識するなど総合的な管理能力も大切です。制作責任者となりサイト全体の結果を左右する重要な役割のため、この能力は必ず備えておくとよいでしょう。
全体の指揮をとるWebディレクターの管理能力が高いと、サイトのみならず企業の成長やチーム全体の人員育成にも貢献することができます。
マーケティングとは企業の広告・宣伝活動をするほか、企画立案や市場調査・集客を数値分析するなど、担当業務は多岐に渡ります。
Webサイトを運用する場合は、デザインや機能性だけでなく「Webサイトの利益を最大化し、継続的に売れる仕組みを作る」という思考が大切になります。日頃から目標達成に必要な事柄を分析したり、Webサイトに訪れるユーザーの行動分析や、市場の流れを敏感に察知する能力を磨くことでマーケティングの知識が自然と身につくでしょう。
WebデザインはWebデザイナーを中心にサイトの入口となるレイアウトやビジュアルを担う作業、システム開発ではシステムエンジニアやプログラマーを中心にWebサイトのシステムを設計し、プログラミング作業を行います。
完璧に知識をつけるまでの必要はありませんが、サイトのデザインやシステム開発に必要なHTMLなどサイト構成する言語の知識、IllustratorやPhotoshopなどのグラフィックソフトのスキルを身に着けておくと関係部署とのやり取りもスムーズになります。
商品やサービスをWeb上で売買するようなECサイトのWebディレクターとなった場合は、コマースに関する知識が必要です。販売する商品の企画やキャンペーンを考えたり、商品の魅力を伝えるためのブランディングをしたり、購買に繋がるようなセールスコピーを考案する知識を磨くこととなります。
EC担当ではない方には直接的に関係ないように思えますが、ここを理解すると仕事の視野や幅が広がり、キャリアアップのための強みのひとつに成り得るでしょう。
Webディレクターとして活躍するには、幅広い知識とスキルが必要です。 業界内外問わず市場の動きに敏感であり、時代に合わせてプロジェクトを戦略的に進める視点をもつことが転職成功の秘訣といえるでしょう。
自身の業務内容外の専門的な知識はもちろん、視座を高く持ち経営・事業拡大に紐づく知識も早い段階で身に着けておくことが大切です。 これからWebディレクターを目指す方も、現在就任中で活躍している方にもおすすめの勉強方法をご紹介します。
働きながら短期間で総合的なスキルアップを目指すなら、短期間の学習カリキュラムの受講がおすすめです。「ビズデジ」の学習カリキュラムは、新卒~管理職社員の方まで、自分の状態や習得したいスキルやキャリアに合わせた実践的な学習カリキュラムを受講することができます。
専属のキャリアアドバイザーがあなたに合わせたカリキュラムを策定。受講後すぐに活用できるスキルを身に着けて、理想のキャリアプランを叶えましょう。
Webディレクターになるために、統括するすべての職種を経験しておく必要はありません。他業種のメンバーにも指示をしなくてはならないので、資格を取得するなど前向きに勉強しておくとプロジェクトが円滑に進むでしょう。
「Webデザイン技能検定」や「Webアナリスト検定」などの資格を取得すると、専門的な知識や分析方法を学ぶことができ仕事の生産性が上がるはずです。
Webディレクターにはどのような人は向いているかをご紹介していきます。未経験で転職を考えている方も、以下に当てはまるような人柄だと就任後のお仕事もスムーズでしょう。
目まぐるしく日々変化するIT業界において、求められる要件に対して自分自身で考え、スピード感を持ち実行する能力を持つことがとても重要です。自走する力を持つことで、プロジェクトの指揮も円滑にとることができるでしょう。
チーム全体の進捗管理はもちろん、競合やマーケットの動きなども幅広く俯瞰できる人もWebディレクターに向いています。全体を見る力をもつことで、サイトの成長に必要な事例に気が付いたり、リスクヘッジをすることができるでしょう。
Webディレクターはときにクリエイティブの指揮をとり、ときに数値分析に注力するなど業務内容が多岐に渡ります。状況に応じ、文系・理系の考え方を柔軟に使い分けられる人も向いているでしょう。打合せ相手によって考え方を転換できると、生産的な会議を進めることができます。
まずはお気軽にご相談ください
「まだやりたいか決めていない」
「まずは話を聞いてから考えたい」
という方も大歓迎です。